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※問題の引用:厚生労働省より
※注意:解説はすべてオリジナルのものとなっています。私的利用の個人研究のため作成いたしました。間違いや分からない点があることをご了承ください。
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106回 午後
82 手段的日常生活動作<IADL>はどれか。2つ選べ。
1.食事
2.洗濯
3.入浴
4.更衣
5.買い物
解答2/5
解説
手段的日常生活動作(IADL)とは、日常生活上の、より高度で複雑な動作のこと(買い物、洗濯、掃除、金銭管理、服薬管理など)である。
ADLは、①BADL(基本的日常生活動作)と、②IADL(手段的日常生活動作)に大別される。
①BADL:食事、排泄、入浴、整容など基本的な欲求を満たす身の回りの動作。
②IADL:買い物、洗濯、電話、服薬管理などの道具を用いる複雑な動作。
1.3~4.× 食事/入浴/更衣は、BADL(基本的日常生活動作)である。
2.5.〇 正しい。洗濯/買い物は、IADL(手段的日常生活動作)である。手段的日常生活動作(IADL:Instrumental Activities of Daily Living)とは、日常生活動作(ADL)のなかでも、道具を使う、段取りを考えて行うなど、複雑で判断力を要する身体活動のことである。
110回 午前
46 高齢者の自立度を手段的日常生活動作〈IADL〉尺度を用いて評価した。
この尺度にある項目はどれか。
1.コミュニケーション
2.自分の服薬管理
3.トイレ動作
4.階段昇降
解答2
解説
手段的日常生活動作(IADL:Instrumental Activities of Daily Living)とは、日常生活動作(ADL)のなかでも、道具を使う、段取りを考えて行うなど、複雑で判断力を要する身体活動のことである。
ADLは、①BADL(基本的日常生活動作)と、②IADL(手段的日常生活動作)に大別される。
①BADL:食事、排泄、入浴、整容など基本的な欲求を満たす身の回りの動作。
②IADL:買い物、洗濯、電話、服薬管理などの道具を用いる複雑な動作。
1.3~4.× コミュニケーション/トイレ動作(排泄)/階段昇降(移動)は、基本的日常生活活動(BADL)に含まれる。基本的日常生活活動(BADL)とは、食事、排泄、入浴、整容など基本的な欲求を満たす身の回りの動作のことである。
2.〇 正しい。自分の服薬管理は、手段的日常生活動作〈IADL〉に含まれる。服薬管理は、薬剤の種類や1回量・服薬時間・回数・服薬方法など複数の情報を組み合わせて適切に行う必要がある動作である。
112回 午前
問題56 入院中の高齢者への看護師の対応で適切なのはどれか。
1.入院当日から複数の看護師が関わる。
2.1回の訪室で多くの情報を聴取する。
3.1日のスケジュールは口頭で説明する。
4.退院後の生活を予測して情報収集する。
解答4
解説
1.× 入院当日から複数の看護師が関わる優先度は低い。なぜなら、入院当日はただでさえ覚えることが多く、新しい環境であり、入院患者にとってストレスや混乱の原因となるため。環境の変化によって症状の悪化や混乱を招くこともある(リロケーションダメージ)。
2.× 1回の訪室で多くの情報を聴取する優先度は低い。どれぐらいが「多くの情報」か基準はないが、高齢者にストレスや負担がかからないように配慮する必要がある。優先度が低い必要ではない情報は、のちのち何度かに分けて聞くようにしよう。
3.× 1日のスケジュールは口頭で説明する優先度は低い。なぜなら、口頭のみでは、「言った・言わない」で揉める可能性があるため。しっかり書面(スケジュール)で説明することで、揉めることもなくなり、さらに患者はその書面で見直すこともできる。
4.〇 正しい。退院後の生活を予測して情報収集する。なぜなら、高齢者は入院中に機能低下をきたしやすく、退院後、思わぬ日常生活動作ができないといったことがあるため。家屋状況や買い物、料理など、ADLだけではなくIADLまで情報収集しておくことが大切である。
IADL(手段的日常生活動作)とは、日常生活を送るために必要な動作の中でも基本的なADLよりも複雑で高度な動作をいう。項目として、①電話を使用する能力、②買い物、③食事の準備、④家事、⑤洗濯、⑥移送の形式、⑦自分の服薬管理、⑧財産取り扱い能力である。
113回 午前
69 Aさん(82歳、女性、要介護1)は1人で暮らしている。認知症と診断され、週1回の訪問看護を利用することになった。訪問看護師は、Aさんが調理できなくなったので、配食サービスを導入したと介護支援専門員から情報を得た。初回訪問時に、Aさんは季節外れの服を着ており、今日の日付を答えられなかった。トイレで排泄できている。
訪問看護師が収集した情報のうち、手段的日常生活動作〈IADL〉はどれか。
1.調理ができない。
2.季節外れの服を着ている。
3.トイレで排泄できている。
4.今日の日付を答えられない。
解答1
解説
・Aさん(82歳、女性、要介護1、1人暮らし、認知症)
・週1回の訪問看護を利用する。
・介護支援専門員から「Aさんが調理できなくなったので、配食サービスを導入した」。
・【初回訪問時】季節外れの服で、今日の日付を答えられない。トイレで排泄できている。
→手段的日常生活動作(IADL)とは、日常生活上の、より高度で複雑な動作のこと(買い物、洗濯、掃除、金銭管理、服薬管理など)である。
ADLは、①BADL(基本的日常生活動作)と、②IADL(手段的日常生活動作)に大別される。
①BADL:食事、排泄、入浴、整容など基本的な欲求を満たす身の回りの動作。
②IADL:買い物、洗濯、電話、服薬管理などの道具を用いる複雑な動作。
1.〇 正しい。調理ができないのは、訪問看護師が収集した情報のうち、手段的日常生活動作〈IADL〉である。なぜなら、介護支援専門員から「Aさんが調理できなくなったので、配食サービスを導入した」という報告を受けているため。
2.× 季節外れの服を着ているのは、BADLの更衣の評価項目である。
3.× トイレで排泄できているのは、BADLの排泄の評価項目である。
4.× 今日の日付を答えられないのは、見当識の評価項目で日常生活動作とはいえない。
Barthel Indexとは、「できる日常生活動作」の評価である。評価項目は10項目(①食事、②椅子とベッド間の移乗、③整容、④トイレ動作、⑤入浴、⑥移動、⑦階段昇降、⑧更衣、⑨排便コントロール、⑩排尿コントロール)あり、100点満点で評価される。
113回 午後
88 高齢者の基本的日常生活動作〈BADL〉で評価する内容はどれか。2つ選べ。
1.整容
2.意思疎通
3.階段昇降
4.金銭管理
5.服薬管理
解答1・3
解説
手段的日常生活動作(IADL)とは、日常生活上の、より高度で複雑な動作のこと(買い物、洗濯、掃除、金銭管理、服薬管理など)である。
ADLは、①BADL(基本的日常生活動作)と、②IADL(手段的日常生活動作)に大別される。
①BADL:食事、排泄、入浴、整容など基本的な欲求を満たす身の回りの動作。
②IADL:買い物、洗濯、電話、服薬管理などの道具を用いる複雑な動作。
1.3.〇 正しい。整容/階段昇降は、高齢者の基本的日常生活動作〈BADL〉で評価する内容である。FIMの評価項目は、運動項目(13項目)と認知項目(5項目)の計18項目を7段階で採点する。【運動項目】セルフケア(食事、整容、清拭、更衣:上・下、トイレ動作)、移乗(ベッド・椅子・車椅子移乗、トイレ移乗、浴槽・シャワー移乗)、排泄コントロール(排尿管理、排便管理)、移動(歩行・車椅子、階段)、【認知項目】コミュニケーション(理解、表出)、社会的認知(社会的交流、問題解決、記憶)で評価する。
2.4~5.× 意思疎通/金銭管理/服薬管理は、手段的日常生活動〈IADL〉で評価する内容である。手段的日常生活動作(IADL:Instrumental Activities of Daily Living)とは、日常生活動作(ADL)のなかでも、道具を使う、段取りを考えて行うなど、複雑で判断力を要する身体活動のことである。ちなみに、コミュニケーション(理解、表出)は、基本的日常生活動作〈BADL〉で評価する内容である。コミュニケーションとは、情報や気持ち、感情を相手と交換する作業である。自分の意思を相手に伝達し、相手の意思を受け取り理解し合う「意思疎通」は、コミュニケーション能力を向上させるスキルとして意味を持つ。