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56 フォローアップミルクで正しいのはどれか。
1.母乳の代替品である。
2.鉄分が添加されている。
3.離乳食を食べる直前に与える。
4.離乳食開始の時期から与え始める。
解答2
解説
フォローアップミルクとは、食事が1日3回となった生後9か月以降、離乳食が頂調に進まない場合などに必要に応じて使用するものである。フォローアップミルクには、離乳時に不足しがちで牛乳にほとんど含まれない鉄、ビタミンC、DHAが配合され、さらにカルシウムやその吸収を促進する乳糖やビタミンDなどバランスよく配合されていることから、お子さんの成長に必要な栄養を補うのに適している。
1.× 「母乳の代替品」ではなく、離乳食が頂調に進まない場合などに必要に応じて使用するものである。フォローアップミルクは育児用ミルクではない。
2.〇 正しい。鉄分が添加されている。フォローアップミルクには、離乳時に不足しがちで牛乳にほとんど含まれない鉄、ビタミンC、DHAが配合され、さらにカルシウムやその吸収を促進する乳糖やビタミンDなどバランスよく配合されていることから、お子さんの成長に必要な栄養を補うのに適している。フォローアップミルクは、鉄含有量は育児用ミルクの約1.4倍となっている。
3.× 離乳食の「食べる直前」ではなく、食べた後に与える。なぜなら、フォローアップミルクは離乳食が順調に進まない場合に使用するものであるため。フォローアップミルクは赤ちゃんの不足しがちな栄養素を補うことが目的である。
4.× 与え始めるのは、「離乳食開始の時期から」ではなく「生後9か月以降」である。なぜなら、このころから1日3回食となるため。ちなみに、離乳食を始める目安は、生後5~6ヶ月頃である。生後6ヶ月頃になると、母乳だけでは不足する栄養素があるため、遅くとも生後6ヶ月までには始める。
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57 受精と着床についての説明で正しいのはどれか。
1.卵子が受精能をもつ期間は排卵後48時間である。
2.卵管采で受精が起こる。
3.受精卵は受精後4、5日で子宮に到達する。
4.受精卵は桑実腫の段階で着床する。
解答3
解説
(図引用:「看護師 イラスト集【フリー素材】」看護roo!様HPより)
1.× 卵子が受精能をもつ期間は、排卵後「48時間」ではなく約24時間である。ちなみに、精子の場合、体外への排出後48時間~72時間である。
2.× 受精が起こるのは、「卵管采」ではなく卵管膨大部である。卵管采とは、卵管の先の手のような部分(イソギンチャクのよう)である。卵巣から排卵された卵子は、卵管采にとらえられ卵管膨大部まで運ばれる。一方、膣内に射精された精子も、子宮腔、卵管を進み卵管膨大部へ到達する。
3.〇 正しい。受精卵は受精後4、5日で子宮に到達する。その後、受精後6~7日頃から子宮体部にある子宮内膜へ着床を開始する。受精卵ができてからおおよそ12日後に着床が完了し、妊娠が成立する。
4.× 受精卵が着床する段階は、「桑実腫」ではなく、胚盤胞である。なぜなら、受精卵が着床する段階は受精後6~7日頃であるため。桑実胚(4日目):割球が16個から32個の状態を指す。胚盤胞(5日目):胎盤と胎児になる部分が確認できる状態になっているより成長した胚のことをさす。
卵割球
・前核期胚(1日目)
・4分割期胚(2日目)
・8分割期胚(3日目)
桑実胚(4日目):割球が16個から32個の状態を指す。
胚盤胞(5日目):胎盤と胎児になる部分が確認できる状態になっているより成長した胚。
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58 母体保護法で規定されているのはどれか。
1.育児時間
2.生理休暇
3.受胎調節の実地指導
4.育児中の深夜業の制限
解答3
解説
母体保護法とは、不妊手術及び人工妊娠中絶に関する堕胎罪の例外事項を定めること等により、母親の生命健康を保護することを目的とした法律である。1948年7月13日に公布された。
1.× 育児時間は、『労働基準法(第67条)』に規定されている。「(育児時間)第六十七条 生後満一年に達しない生児を育てる女性は、第三十四条の休憩時間のほか、一日二回各々少なくとも三十分、その生児を育てるための時間を請求することができる。②使用者は、前項の育児時間中は、その女性を使用してはならない(※引用:「労働基準法」e-GOV法令検索様HPより)」。
2.× 生理休暇は、『労働基準法(第68条)』に規定されている。「(生理日の就業が著しく困難な女性に対する措置)第六十八条 使用者は、生理日の就業が著しく困難な女性が休暇を請求したときは、その者を生理日に就業させてはならない(※引用:「労働基準法」e-GOV法令検索様HPより)」。
3.〇 正しい。受胎調節の実地指導は、母体保護法に規定されている。「(受胎調節の実地指導)第十五条 女子に対して厚生労働大臣が指定する避妊用の器具を使用する受胎調節の実地指導は、医師のほかは、都道府県知事の指定を受けた者でなければ業として行つてはならない。ただし、子宮腔内に避妊用の器具を挿入する行為は、医師でなければ業として行つてはならない(※引用:「母体保護法」e-GOV法令検索様HPより)」。そのほか、不妊手術や人工妊娠中絶についても定められている。
4.× 育児中の深夜業の制限は、『育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律(育児・介護休業法)第19条』に規定されている。「第八章 深夜業の制限第十九条 事業主は、小学校就学の始期に達するまでの子を養育する労働者であって次の各号のいずれにも該当しないものが当該子を養育するために請求した場合においては、午後十時から午前五時までの間(以下この条及び第二十条の二において「深夜」という。)において労働させてはならない。ただし、事業の正常な運営を妨げる場合は、この限りでない(※引用:「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律(育児・介護休業法)」e-GOV法令検索様HPより)」
59 クラウス,M.H.とケネル,J.H.が提唱した絆(ボンディング)について適切なのはどれか。
1.生まれながらのものである。
2.母子間の同調性を意味する。
3.母子相互作用によって促進される。
4.親との間に子どもが築くものである。
解答3
解説
赤ちゃんが生まれると、愛おしくなり、「我が子を守りたい」という気持ちが強く湧く。 このように、お母さんが自分の子どもに抱く気持ちのことを、お母さんから赤ちゃんへの「ボンディング」と呼ぶ。出生直後から始まる授乳や児の欲求に応じる母親や養育者のかかわりに対し、児が、微笑む・吸啜・泣く・声を出すなどの愛着行動を示すことで形成されていくものである。
1.× 生まれながらのものではない。長期にわたって形成されていくものであり、出生直後から始まる授乳や児の欲求に応じる母親や養育者のかかわりに対し、児が、微笑む・吸啜・泣く・声を出すなどの愛着行動を示すことで形成されていく。
2.× 絆(ボンディング)は、母子間の「同調性」ではなく愛着・絆を意味する。ちなみに、母子間の同調性については、コンドンとサンダーが提唱している。同調現象(エントレインメント)は、母親や養育者の声の調子やリズム、行動や表情を、子が反応・模倣する相互同期性のことで、生まれて間もない時期からみられる。
3.〇 正しい。母子相互作用によって促進される。赤ちゃんが生まれると、愛おしくなり、「我が子を守りたい」という気持ちが強く湧く。 このように、お母さんが自分の子どもに抱く気持ちのことを、お母さんから赤ちゃんへの「ボンディング」と呼ぶ。出生直後から始まる授乳や児の欲求に応じる母親や養育者のかかわりに対し、児が、微笑む・吸啜・泣く・声を出すなどの愛着行動を示すことで形成されていくものである。
4.× 絆(ボンディング)は、親との間に「子ども」ではなく親側が築くものである。ちなみに、親との間に子どもが築く情緒的な結び付きは、愛着(アタッチメント)という。
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60 早産期の定義はどれか。
1.妊娠21週0日から36週6日
2.妊娠22週0日から36週6日
3.妊娠22週0日から37週6日
4.妊娠23週0日から37週6日
解答2
解説
流産期とは、妊娠21週6日までの妊娠中絶(分娩)。
早産期とは、妊娠22週0日~36週6日における分娩。
正期産とは、妊娠37週0日~41週6日までの分娩。
過期産とは、42週0日以後の分娩。
2.〇 正しい。妊娠22週0日から36週6日は、早産期である。ちなみに、切迫早産とは、妊娠22週以降37週未満に下腹部痛、性器出血、破水