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次の文を読み100〜102の問いに答えよ。
Aちゃん(3歳、女児)は、父親(会社員)と母親(会社員)との3人暮らし。Aちゃんは、生後11か月のときに、卵による食物アレルギーと診断され、医師の指示で卵の除去食療法をしていた。保育所では卵を除去した給食が提供されている。Aちゃんは保育所の給食の時間に、隣の席の園児の卵が入ったおかずを摂取し、蕁麻疹と咳嗽が出現した。保育士に連れられて救急外来を受診した。Aちゃんは保育士に抱っこされ、「かゆい」と訴えており、咳込みがみられた。
101 Aちゃんは、食物アレルギーによるアナフィラキシーと診断された。アドレナリンの筋肉内注射の後、点滴静脈内注射による補液と酸素吸入が開始された。バイタルサインは問題なく、経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)99%であったが、経過観察のため入院となった。Aちゃんは「お母さんに会いたい。おうちに帰りたい」と泣き始めた。母親は、保育所から連絡を受けて病院に到着し、医師から現在の病状について説明を受けた。母親は「Aは大丈夫ですか」と看護師に不安を訴えていた。
母親への看護師の対応として最も適切なのはどれか。
1.入院中の生活の留意点を説明する。
2.父親が到着するまで待合室で待機してもらう。
3.来院時から現在までのAちゃんの様子を伝える。
4.Aちゃんが食物アレルギーと診断されたときの母親の思いを聴く。
解答3
解説
・診断:食物アレルギーによるアナフィラキシー。
・バイタルサイン:問題なし、SpO2:99%。
・経過観察のため入院となった。
・Aちゃん「お母さんに会いたい。おうちに帰りたい」と泣き始めた。
・母親「Aは大丈夫ですか」と看護師に不安を訴えていた。
→母親は不安な発言している。不安な理由としては、子どもの状況が十分にわからないためと考えられる。一方、子どもは母親に会いたくて泣いている。したがって、母親に対しては不安の解消(状況説明)を、子供に対しては安心感(母親に会わせる)を持ってもらうよう対応する。
1.× 入院中の生活の留意点を説明するより優先度が高いものが他にある。なぜなら、母親「Aは大丈夫ですか」という発言を無視しているため。母親は不安な発言している。不安な理由としては、子どもの状況が十分にわからないためと考えられる。一方、子どもは母親に会いたくて泣いている。したがって、母親に対しては不安の解消(状況説明)を、子供に対しては安心感(母親に会わせる)を持ってもらうよう対応する。
2.× 父親が到着するまで待合室で待機してもらうより優先度が高いものが他にある。なぜなら、母親の不安な発言に対して、直接的な解決になっていないため。また、子どもは母親に会いたくて泣いていることからも、あえて待合室での待機は必要ない。
3.〇 正しい。来院時から現在までのAちゃんの様子を伝える。なぜなら、母親「Aは大丈夫ですか」と看護師に不安を訴えているため。したがって、事細かく正確に情報を伝えることが、母親の安心につながる。
4.× Aちゃんが食物アレルギーと診断されたときの母親の思いを聴く必要はない。なぜなら、母親の不安をさらに助長される恐れがあるため。また、母親「Aは大丈夫ですか」という問いの解答となっていない。傾聴や共感することは大切であるが、まずは心の安定や看護師との信頼関係の形成を優先する。
次の文を読み100〜102の問いに答えよ。
Aちゃん(3歳、女児)は、父親(会社員)と母親(会社員)との3人暮らし。Aちゃんは、生後11か月のときに、卵による食物アレルギーと診断され、医師の指示で卵の除去食療法をしていた。保育所では卵を除去した給食が提供されている。Aちゃんは保育所の給食の時間に、隣の席の園児の卵が入ったおかずを摂取し、蕁麻疹と咳嗽が出現した。保育士に連れられて救急外来を受診した。Aちゃんは保育士に抱っこされ、「かゆい」と訴えており、咳込みがみられた。
102 翌日、Aちゃんは症状が落ち着いたため退院することとなった。母親は「卵を除去した給食を出してもらっていたのですが、また今回の様なことが起こるのではないかと心配です」と不安な様子である。
このときの母親への指導として最も適切なのはどれか。
1.「保育所はしばらくお休みしましょう」
2.「給食内容を保育所の栄養士に相談しましょう」
3.「今後の給食時の対応を保育士と相談しましょう」
4.「保育所の園児に保育士からアレルギーについて説明してもらいましょう」
解答3
解説
・翌日:症状が落ち着き退院。
・保育園:卵を除去した給食を出していた。
・母親「また今回の様なことが起こるのではないかと心配です」と不安な様子。
→今回の食物アレルギーが起こった原因として、給食の時間に、隣の席の園児の卵が入ったおかずを摂取したためである。具体的な解決方法としては、①給食時に保育士がAちゃんから目を離さないこと、②隣の席のおかずに手が届かない環境をつくることなどが考えられる。また、緊急時の対応に当たっては、事前に、現場に居合わせる可能性がある各職員の役割をあらかじめ明確にした上で、保育所全体として組織的に対応できるよう準備をしておくことが重要である。詳しくは、「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン(2019年改訂版) 」を参照してほしい。
1.× 保育所をしばらく休みにする必要はない。なぜなら、休みにしたところで原因の直接的解決にはつながらないため。今回の食物アレルギーが起こった原因として、給食の時間に、隣の席の園児の卵が入ったおかずを摂取したためである。なにかしらの給食の時間の対策が必要となる。
2.× 給食内容を保育所の栄養士に相談する必要はない。なぜなら、設問文から「医師の指示で卵の除去食療法しており、保育所では卵を除去した給食が提供されていた」ため。つまり、母親は、卵を除去した給食を提供するよう保育所とはすでに相談できている。
3.〇 正しい。「今後の給食時の対応を保育士と相談しましょう」と母親に指導する。今回の食物アレルギーが起こった原因として、給食の時間に、隣の席の園児の卵が入ったおかずを摂取したためである。具体的な解決方法としては、①給食時に保育士がAちゃんから目を離さないこと、②隣の席のおかずに手が届かない環境をつくることなどが考えられる。また、緊急時の対応に当たっては、事前に、現場に居合わせる可能性がある各職員の役割をあらかじめ明確にした上で、保育所全体として組織的に対応できるよう準備をしておくことが重要である。
4.× 保育所の園児に、保育士からアレルギーについて説明する必要はない。なぜなら、Aちゃん(3歳)の同学年に説明しても、なかなか理解は得られにくいため。環境調整の望ましい。
次の文を読み103〜105の問いに答えよ。
在胎38週日、骨盤位のため予定帝王切開術で出生した男児。看護師はインファントラジアントウォーマー下で児の全身を観察した。羊水混濁はなかった。
身体所見: 身長49.0cm、体重2,900g、頭囲33.0cm、胸囲32.0cm。直腸温37.8℃、呼吸数55/分、心拍数150/分。大泉門は平坦、骨重積なし、産瘤なし、頭血腫なし。胎脂は腋窩にあり。筋緊張は強く、四肢は屈曲位。皮膚は厚い。うぶ毛は背中の1/2にあり。耳介は硬い。精巣は両側ともに完全に下降。外表奇形はなし。
検査所見:Apgar(アプガー)スコアは1分後9点、5分後10点。臍帯動脈血pH 7.30。
103 この児のアセスメントで適切なのはどれか。
1.新生児仮死
2.成熟児
3.高体温
4.水頭症
解答2
解説
・在胎38週日:骨盤位(予定帝王切開術で出生)
・羊水混濁:なし。
・身体所見: 身長49.0cm、体重2,900g、頭囲33.0cm、胸囲32.0cm。直腸温37.8℃、呼吸数55/分、心拍数150/分。大泉門は平坦、骨重積なし、産瘤なし、頭血腫なし。胎脂は腋窩にあり。筋緊張は強く、四肢は屈曲位。皮膚は厚い。うぶ毛は背中の1/2にあり。耳介は硬い。精巣は両側ともに完全に下降。外表奇形はなし。
・検査所見:アプガースコアは1分後9点、5分後10点。臍帯動脈血pH 7.30。
→正常から逸脱している項目があるか落ち着いて確認する。
1.× 新生児仮死は否定できる。新生児仮死とは、出生時における新生児の呼吸循環不全を主徴とする症候群である。胎児期および分娩中に生じた低酸素血症に起因することが多く、全分娩の2~9%に発生する。誘因となる基礎疾患は多岐(高齢初産、薬物使用、ショックなど)にわたる。新生児仮死は胎児ジストレスに引き続き発症することが多い。本症例の場合、アプガースコア(1分後9点、5分後10点)は、正常範囲である。ちなみに、アプガースコアとは、出生直後の新生児の状態を評価するスコアであり、①皮膚色、②心拍数、③刺激による反射、④筋緊張、⑤呼吸状態の5項目に対し、0~2点のスコアをつける。10~8点は正常、7~4点は軽症仮死、3~0点は重症仮死と判定する。
2.〇 正しい。成熟児である。なぜなら、本症例のアセスメントはいずれも正常範囲であるため。成熟児とは、母胎内で10か月を経過し、胎外で生活できる状態に発育してから出生した新生児のことをいい、体重約3000グラム、身長約50センチ程度をいう。
3.× 高体温は否定できる。なぜなら、本症例の直腸温37.8℃(正常範囲内)であるため。出生直後の体温は、直腸温を測定することが多い。出生直後の正常な直腸温は37.5~38.0℃であり、生後3~4時間で36.5~37.0℃に安定する。また一般的に、直腸温は皮膚温(腋窩温)より約1℃高い。ちなみに、インファントラジアントウォーマーとは、新生児の体温が奪われないように温める機械であり、周囲の物体に熱が移動して喪失する伝導の予防策である。
4.× 水頭症は否定できる。なぜなら、本症例の頭囲は33.0cm、胸囲は32.0cmで正常範囲内であるため。厚生労働省の2000年調査によると、出生時の身長、体重、胸囲、頭囲の中央値は、男子ではそれぞれ49.0cm、3.0kg、32.0cm、33.5cm、女子ではそれぞれ48.5cm、2.95kg、31.8cm、33.0cmである。ちなみに、水頭症とは、過剰な量の髄液が集積した状態であり、脳室拡大および/または頭蓋内圧亢進が生じるものをいう。症状には、嘔吐、嗜眠状態、頭痛、頭部肥大などがあり、発作を起こす。
(※図引用:「アプガースコア」ナース専科様HPより)
次の文を読み103〜105の問いに答えよ。
在胎38週日、骨盤位のため予定帝王切開術で出生した男児。看護師はインファントラジアントウォーマー下で児の全身を観察した。羊水混濁はなかった。
身体所見: 身長49.0cm、体重2,900g、頭囲33.0cm、胸囲32.0cm。直腸温37.8℃、呼吸数55/分、心拍数150/分。大泉門は平坦、骨重積なし、産瘤なし、頭血腫なし。胎脂は腋窩にあり。筋緊張は強く、四肢は屈曲位。皮膚は厚い。うぶ毛は背中の1/2にあり。耳介は硬い。精巣は両側ともに完全に下降。外表奇形はなし。
検査所見:Apgar(アプガー)スコアは1分後9点、5分後10点。臍帯動脈血pH 7.30。
104 出生後2時間。児のバイタルサインを確認したところ、直腸温37.5℃、呼吸数75/分、心拍数160/分、経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)87%であった。心雑音はなし。鼻翼呼吸および呻吟がみられた。四肢末端にチアノーゼあり。
この児の状態で考えられるのはどれか。
1.胎便吸引症候群(MAS)
2.呼吸窮迫症候群(RDS)
3.心室中隔欠損症(VSD)
4.新生児一過性多呼吸(TTN)
解答4
解説
・在胎38週日:骨盤位(予定帝王切開術で出生)
・出生後2時間。
・直腸温37.5℃、呼吸数75/分、心拍数160/分、SpO2:87%
・心雑音はなし。鼻翼呼吸および呻吟がみられた。
・四肢末端にチアノーゼあり。
→本症例は、出生後2時間で発症している。帝王切開術における合併症として、出血、周辺臓器の損傷(膀胱・直腸・尿管など)、赤ちゃんの損傷(擦り傷・切り傷)、赤ちゃんの一過性多呼吸、術後の腸管麻痺、腹腔内感染、創部離開、血栓塞栓症などが考えられる。さらに手術の時に使う薬でのアレルギーや、麻酔による神経損傷・血腫などのリスクもある。
1.× 胎便吸引症候群とは、出生前または周産期に肺に胎便(暗緑色の、無菌の便)を吸い込んだ新生児にチアノーゼや呼吸困難(呼吸窮迫)がみられることである。酸素不足などのストレスによって反射的にあえぎ、胎便を含む羊水を肺に吸い込んでしまうことなどで起こる。本症例は、出生後2時間で発症していることからも否定できる。他にも、出生後仮死状態ではなかったこと、羊水混濁がなかったこと、多呼吸がなかったことなどもあげられる。
2.× 呼吸窮迫症候群とは、早産児(在胎22週以降37週未満に出生した児)にみられる呼吸疾患で、サーファクタントという肺胞を覆う物質が産生されないか不足している(肺表面活性物質の欠乏)ために、肺胞が拡張した状態を保てないことで起こる。症状として、出生時から鼻翼呼吸( 息を吸うとき、小鼻が開くような息づかいで、主に小児に見られる)や呻吟(しんぎん:苦しみうめくこと。)がみられることが多い。また、早産児や妊娠中に母親が糖尿病にかかった新生児は、呼吸窮迫症候群を発症するリスクが高くなる。
3.× 心室中隔欠損症とは、心室を隔てる壁に穴が開いているため血液の交通が生じる病気である。欠損を通る血液は左心室から右心室へ流れ、肺動脈に血液が多く流れることにより、肺うっ血や肺高血圧を引き起こす。多呼吸や陥没呼吸という呼吸器症状がみられ、哺乳不良や体重増加不良などの心不全症状が生じる。心室中隔欠損症の症状として、①肺動脈に血液が多く流れることにより、肺に血液がうっ滞する現象である「肺うっ血」や肺動脈の血圧が上昇する「肺高血圧」という状態を引き起こす。それにより呼吸が苦しくなり、多呼吸(呼吸数の増加)や陥没呼吸(肋骨の下が凹む呼吸様式)という呼吸器症状が初めに見られ、呼吸が苦しいことで哺乳不良や体重増加不良へとつながる。これらの症状を心不全症状と呼ぶ。
4.〇 正しい。新生児一過性多呼吸が最も考えられる。新生児一過性多呼吸とは、出生後、肺の中に過剰な液体があるために一時的な呼吸困難が起こって、しばしば血液中の酸素レベルが低くなる病気である。早産児と特定の危険因子(母体糖尿病、母体喘息、双胎、男児など)がある満期産児で発生する可能性がある。帝王切開術における合併症として、新生児一過性多呼吸がみられる。これは、自然分娩であれば産道を通過する際に胸郭が圧迫され、肺の水は排泄されやすいが、帝王切開では産道を通過しないため肺の水が排泄されず、新生児一過性多呼吸を発症しやすい。
過期産児とは:在胎42週以上に出生した児。
正期産児とは:在胎37週以降42週未満に出生した児。
早産児とは:在胎22週以降37週未満に出生した児。
超早産児とは:在胎28週未満に出生した児。
次の文を読み103〜105の問いに答えよ。
在胎38週日、骨盤位のため予定帝王切開術で出生した男児。看護師はインファントラジアントウォーマー下で児の全身を観察した。羊水混濁はなかった。
身体所見: 身長49.0cm、体重2,900g、頭囲33.0cm、胸囲32.0cm。直腸温37.8℃、呼吸数55/分、心拍数150/分。大泉門は平坦、骨重積なし、産瘤なし、頭血腫なし。胎脂は腋窩にあり。筋緊張は強く、四肢は屈曲位。皮膚は厚い。うぶ毛は背中の1/2にあり。耳介は硬い。精巣は両側ともに完全に下降。外表奇形はなし。
検査所見:Apgar(アプガー)スコアは1分後9点、5分後10点。臍帯動脈血pH 7.30。
105 日齢7。児の体重は2,930g(前日より30g増加)。バイタルサインは、腋窩温37.0℃、呼吸数50/分、心拍数140/分。大泉門は平坦。排尿7回/日、排便10回/日の普通便である。経皮的黄疸計による測定値12.5mg/dL。児の母親は母乳育児を希望している。母乳分泌量は良好で乳房トラブルはない。直接授乳を1日12回しており、搾乳や人工乳は哺乳していない。母親は看護師に「体重は生まれたときから30gしか増えていませんが、大丈夫でしょうか」と話した。
母親への対応で最も適切なのはどれか。
1.「乳房を温めましょう」
2.「哺乳量を測りましょう」
3.「搾乳も追加であげましょう」
4.「このまま直接授乳を続けて良いですよ」
解答4
解説
・日齢7:体重2,930g(前日より30g増加)。
・腋窩温37.0℃、呼吸数50/分、心拍数140/分。
・大泉門は平坦。排尿7回/日、排便10回/日の普通便。
・経皮的黄疸計による測定値:12.5mg/dL。
・希望:児の母親は母乳育児。
・母乳分泌量:良好、乳房トラブルなし。
・直接授乳:1日12回、搾乳や人工乳は哺乳なし。
・母親「体重は生まれたときから30gしか増えていませんが、大丈夫でしょうか」と。
→正期産により出生した正常な新生児の生理的体重減少率は、出生体重の3~10%の範囲であり、生後3~5日がそのピークである。減少率とは、出生時体重からの減少の割合で、「(出生時の体重-現在の体重)÷出生時の体重×100」で算出される。
1.× 乳房を温める必要はない。なぜなら、設問文から「母乳分泌量は良好で、乳房トラブルはない」と記載されているため。ちなみに、乳房を温めると血流の促進につながり、母乳分泌を促進する効果が期待できる。他にも食事や休息が大切である。
2.× 哺乳量を測る必要はない。なぜなら、本症例の哺乳・体重の変化とも正常範囲内であるため。ちなみに、大泉門の様子から、炎症・脱水の評価が可能である。大泉門は普段は平らであるが、①大泉門膨隆した場合(脳圧の上昇):頭の中に細菌やウイルスが侵入して髄膜炎、突発性発疹を起こしている。②大泉門陥凹した場合(脳圧の降下):頻回の嘔吐と下痢で体の水分が失われて脱水を起こしている。また、1日に必要な哺乳量は、赤ちゃんの体重から計算することができる。離乳食が始まる前の赤ちゃんの1日の哺乳量は1kgあたり約100~200mlが目安である。
3.× 搾乳も追加する必要はない。なぜなら、本症例の哺乳・体重の変化とも正常範囲内であるため。搾乳とは、児の哺乳力が弱いか、陥没乳頭などでうまく捕乳できない場合に、母乳を絞って哺乳瓶で与える方法である。
4.〇 正しい。「このまま直接授乳を続けて良いですよ」と伝える。なぜなら、児の状態は安定しており、母親の分泌量・哺乳量などを含めトラブルが観察されないため。また、体重に関しても生理的体重減少の時期を過ぎ、前日より30g増加していることから、継続で問題ない。
・0~3か月:25~30g
・3~6か月:20~25g
・6~9か月:15~20g
・9~12か月:7~10g