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61 日本の平成24年(2012年)の高齢者の健康に関する意識調査において最期を迎える場に関する希望で最も多いのはどれか。
1.自宅
2.医療施設
3.福祉施設
4.高齢者向けのケア付き住宅
解答1
解説
(※図引用:「平成24年度高齢者の健康に関する意識調査」内閣府様HPより)
1.〇 正しい。自宅は、54.6%で最も多い。
2.× 医療施設は、27.7%で2番目に多い。
3.× 福祉施設は、4.5%である。ちなみに、3番目に多い回答が「わからない」である。それに次いで、福祉施設が4番目に多い。
4.× 高齢者向けのケア付き住宅は、4.1%で5番目に多い。
最期を迎えたい場所
自宅で最期を迎えることを希望する人は、54.6%(男性 62.4%、女性 48.2%)。
・ 半数を超えて多いのは「自宅」で 54.6%である。次いで「病院などの医療施設」が 27.7%,「特別養護老人ホームなどの福祉施設」は 4.5%,「高齢者向けのケア付き住宅」は 4.1%などとなっている。
・ 性別にみると,「自宅」は,女性の 48.2%よりも男性の 62.4%で,「病院などの医療施設」は,男性の 23.0%よりも女性の 31.6%で希望する割合が高くなっている。(※引用:「平成24年度高齢者の健康に関する意識調査」内閣府様HPより)
62 レスパイトケアの主な目的について適切なのはどれか。
1.高度な治療を集中的に行う。
2.家族へ介護方法の指導を行う。
3.居宅サービス料金を補助する。
4.介護を行う家族のリフレッシュを図る。
解答4
解説
レスパイトケアとは、利用者と家族が活用できる資源の一つで、在宅介護の要介護状態の方(利用者)が、福祉サービスなどを利用している間、介護をしている家族などが一時的に介護から解放され、休息をとれるようにする支援のことである。ちなみに、レスパイト(respite)とは、「息抜き・休息」を意味する。レスパイトサービスとして、訪問介護・通所介護・短期入所生活介護などが挙げられる。
1.× 高度な治療を集中的に行うことは、急性期病院の役割である。急性期とは、症状が急に現れる時期、病気になり始めの時期である。急性期は、全身の生体反応と機能低下が起こり、合併症が発現するおそれがある。このため、回復過程における経過を予測して系統的な観察を行い、正常範囲に経過しているのか、それとも逸脱して悪化していくおそれがあるのかを判断し、異常を察知すれば早期に対処する必要がある。
2.× 家族へ介護方法の指導を行うことは、主に病院から自宅へ退院する際にする施設が多い。例えば、回復期病院などである。
3.× 居宅サービス料金を補助することは、レスパイトケアの主な目的とはいえない。居宅サービスとは、自宅で生活する人を対象とした介護保険の介護サービス全般のことをいう。利用者は要介護2以下が7割を占めているというデータもあり、その割合は年々増加傾向となっている。【居宅サービスの種類】訪問看護、訪問入浴介護、訪問看護、訪問リハビリテーション、居宅療養管理指導、通所介護、通所リハビリテーション、短期入所生活介護、短期入所療養介護、特定支援入居者生活介護、福祉用具貸与、特定福祉用具販売、住宅改修費支給
4.〇 正しい。介護を行う家族のリフレッシュを図ることは、レスパイトケアの主な目的である。レスパイトケアとは、利用者と家族が活用できる資源の一つで、在宅介護の要介護状態の方(利用者)が、福祉サービスなどを利用している間、介護をしている家族などが一時的に介護から解放され、休息をとれるようにする支援のことである。
回復期リハビリテーションとは、急性期を脱したが、まだ自宅に戻れない段階でのリハビリテーションを担当することが多い。近年、急性期治療から早期のリハビリテーションを、複数の医療機関が連携と役割分担をしながら一連の流れで行う地域連携クリテイカルパスが促進されている。急性期病院で入院や手術をされた場合でも、回復期病院でその情報が共有され、加えて回復期リハビリテーション病棟では、【訓練→目標を随時達成→機能の回復→退院】を目指す。
63 訪問看護サービスの提供の仕組みで正しいのはどれか。
1.主治医の意見書が必要である。
2.計画外の緊急訪問の費用は徴収できない。
3.サービスの導入の決定は訪問看護師が行う。
4.主治医の特別指示書による訪問看護は医療保険サービスとして提供する。
解答4
解説
訪問看護とは、看護を必要とする患者が在宅でも療養生活を送れるよう、かかりつけの医師の指示のもとに看護師や保健師などが訪問して看護を行うことである。訪問看護師の役割として、主治医が作成する訪問看護指示書に基づき、健康状態のチェックや療養指導、医療処置、身体介護などを行う。在宅看議の目的は、患者が住み慣れた地域で自分らしく安心して生活を送れるように、生活の質(QOL)向上を目指した看護を提供することである。療養者とその家族の価値観や生活歴を重視し、その人らしさやQOLを考える。訪問看護の指示書には、①訪問看護指示書、②特別訪問看護指示書、③精神科訪問看護指示書などがある。②特別訪問看護指示書とは、「厚生労働大臣が定める疾病等」の療養者や指定された医療処置・管理が必要であると主治医が認める者などに交付される。医療保険が適用され、交付は原則として月1回まで、有効期間は14日である。③精神科訪問看護指示書とは、精神疾患のある利用者とその家族を対象とし、地域や家庭で療養上の援助・指導が必要であると主治医が認める場合に交付される。有効期間は6か月以内で、介護保険対象者であっても医療保険によるサービス提供となる。
1.× 「主治医の意見書」ではなく、主治医からの訪問看護指示書などである。なぜなら、訪問看護制度には、主治医の指示のもとに看護を提供するとあるため。ちなみに、主治医の意見書が必要なのは要介護認定を受けるときである。
2.× 計画外の緊急訪問の費用も徴収できる。計画外の緊急訪問についての費用は、緊急時訪問看護加算として申請できる。ただし、利用者やその家族の緊急の求めに対して、事前の利用者の同意が必要である。
3.× サービスの導入の決定は、「訪問看護師」ではなく主治医が行う。訪問看護は、看護を必要とする患者が在宅でも療養生活を送れるよう、かかりつけの医師の指示のもとに看護師や保健師などが訪問して看護を行うことである。
4.〇 正しい。主治医の特別指示書による訪問看護は、医療保険サービスとして提供する。特別訪問看護指示書とは、「厚生労働大臣が定める疾病等」の療養者や指定された医療処置・管理が必要であると主治医が認める者などに交付される。医療保険が適用され、交付は原則として月1回まで、有効期間は14日である。
(図引用:みんなの介護様HPより)
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64 看護基準の目的で最も適切なのはどれか。
1.看護の質の保証
2.個別的な看護の促進
3.看護業務の負担の軽減
4.高度な看護技術の提供
解答1
解説
看護ケアの質を保証し、看護を標準化することにより、全ての看護師が共通にこれを理解し、看護の向上、また、統一のとれた看護を行うことができる。
1.〇 正しい。看護の質の保証は、看護基準の目的である。看護ケアの質を保証し、看護を標準化することにより、全ての看護師が共通にこれを理解し、看護の向上、また、統一のとれた看護を行うことができる。
2.× 「個別的」ではなく総括的(統一的)な看護の促進が、看護基準の目的である。
3.× 看護業務の負担の軽減は、看護基準の目的に含まれない。看護ケアの質を保証、看護の向上が主な看護基準の目的である。
4.× 高度な看護技術の提供は、看護基準の目的に含まれない。高度に関わらず、看護ケアの質を保証、看護の向上が主な看護基準の目的である。
65 新生児標識について正しいのはどれか。
1.沐浴時には児の標識を外す。
2.標識は1個装着すればよい。
3.装着する時期は母児同室を開始する直前である。
4.母親に児を引き渡すときは母子の標識を照合する。
解答4
解説
識別用ネームバンドとは、入院中に患者の手首に装着されるベルトのことである。患者識別のために用いられている。 医療安全において、ネームバンドを用いた患者誤認予防は、年々その重要性を増している。ネームバンドに、氏名や年齢、ID、バーコードなどが記載されている。新生児標識とは、新生児の取り違いを防ぐために、2か所以上に母親の氏名をネームバンドに用いたりして標記するものである。
1.× 沐浴時でも児の標識は外さない。なぜなら、標識を付け間違える可能性があるため。基本的には入院中に脱着はせず、退院まで外さない。沐浴とは、からだを水で洗うことである(※読み:もくよく)。出産直後は、温かい乾いたタオルで全身を拭き保温することが多い。沫浴は、生後4~5日頃までせず、血液や羊水など汚れた部位のみ拭き取り、胎脂を残しておくドライテクニックを採用している施設が多い。
2.× 標識は、「1個」ではなく2か所以上装着する。なぜなら、万が一の標識の脱落に備えることができるため。
3.× 装着する時期は、「母児同室を開始する直前」ではなく、娩出直後に速やかに装着する。なぜなら、取り違えを防止することできるため。
4.〇 正しい。母親に児を引き渡すときは、母子の標識を照合する。なぜなら、取り違えを防止することできるため。母親にも識別標識を装着しており、母子ともに照合することで、確実に取り違えを防止できる。