第100回(H29) 助産師国家試験 解説【午前36~40】

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36 妊婦の喫煙によって胎児や胎盤の低酸素状態をもたらす有害物質はどれか。2つ選べ。

1.ニコチン
2.フッ化水素
3.一酸化炭素
4.ダイオキシン
5.シアン化合物

解答1・3

解説

一酸化炭素とは?

一酸化炭素とは、換気をしないままガスが燃え続けると、空気(酸素)不足で不完全燃焼を起こし、発生する物質である。 一酸化炭素の特徴として、毒性が強く、無色・無臭であるため、気づかないうちに頭痛・吐き気・耳鳴りなどの中毒症状を起こし、重症になると死に至る場合もある。

1.〇 正しい。ニコチンは、妊婦の喫煙によって胎児や胎盤の低酸素状態をもたらす有害物質である。タバコの主成分であるニコチンは、血管を収縮させる作用があり、これにより、胎盤への血流が減少し、胎児への酸素供給が妨げられる。したがって、ニコチンの影響で胎児の成長が阻害され、低出生体重児のリスクが高まる。

2.× フッ化水素は、低酸素状態をもたらす有害物質とはいえない。たばこによるフッ素には、中毒性のあることが指摘されているが、発がん性物質である根拠はいまのところ報告されていない。

3.〇 正しい。一酸化炭素は、妊婦の喫煙によって胎児や胎盤の低酸素状態をもたらす有害物質である。タバコの煙には1~3%程度の一酸化炭素が含まれており、ニコチンやタールとともに「タバコの三害」と呼ばれる有害物質の代表格である。一酸化炭素はヘモグロビンと結びついて一酸化炭素ヘモグロビンとなり、体内で3~4時間程度半減する。このため、頻繁に喫煙する人は慢性的な酸素欠乏状態に陥る。

4.× ダイオキシンは、低酸素状態をもたらす有害物質とはいえない。ダイオキシンとは、環境汚染物質で有機化合物の一種である。廃棄物の焼却、塩素によるパルプなどの漂白、または農薬などの化学物質を製造する際の副生成物として非意図的に生成する。難分解性の物質であるため、環境に放出されると土壌や水環境中に長期間残留する。

5.× シアン化合物は、低酸素状態をもたらす有害物質とはいえない。シアン化合物(青酸化合物、青酸塩、青化物など)とは、炭素と窒素を化合した青酸を含む有害物質の総称で、タバコの煙に含まれてはいる。常温では無色透明の気体または液体で、ビターアーモンドのような特徴的な臭いがある。極端に短時間かつ大量摂取により急性の中毒を引き起こすことがある。

喫煙のリスク因子

たばこは、肺がんをはじめとして喉頭がん、口腔・咽頭がん、食道がん、胃がん、膀胱がん、腎盂・尿管がん、膵がんなど多くのがんや、虚血性心疾患、脳血管疾患、慢性閉塞性肺疾患、歯周疾患など多くの疾患、低出生体重児や流・早産など妊娠に関連した異常の危険因子である。喫煙者の多くは、たばこの害を十分に認識しないまま、未成年のうちに喫煙を開始しているが、未成年期に喫煙を開始した者では、成人になってから喫煙を開始した者に比べて、これらの疾患の危険性はより大きい。さらに、本人の喫煙のみならず、周囲の喫煙者のたばこ煙による受動喫煙も、肺がんや虚血性心疾患、呼吸器疾患、乳幼児突然死症候群などの危険因子である。また、たばこに含まれるニコチンには依存性があり、自分の意志だけでは、やめたくてもやめられないことが多い。しかし、禁煙に成功すれば、喫煙を継続した場合に比べて、これらの疾患の危険性は減少する。

(※一部引用:「たばこ」厚生労働省HPより)

 

 

 

 

 

37 Aさん(22歳)。神経性食欲不振症の治療中に妊娠が判明した。現在、妊娠7週3日、身長160cm、体重40kgである。Aさんは数日前から悪心を訴えている。
 今後注意すべき合併症はどれか。2つ選べ。

1.周産期心筋症
2.高カリウム血症
3.甲状腺クリーゼ
4.胎児神経管閉鎖障害
5.胎児発育不全<FGR>

解答4・5

解説

本症例のポイント

・Aさん(22歳、神経性食欲不振症)。
・妊娠が判明(現在:妊娠7週3日)。
・身長160cm、体重40㎏(BMI:15.6)。
・Aさん「数日前から悪心」を訴えている。
→神経性食欲不振症とは、神経性やせ症や拒食症とも呼ばれ、太ることに対する過剰な恐れなどから過度な食事制限を行い、極限まで体重が減少した状態を指す。妊娠中は十分に認識されないことが多い。稀ではあるが、これは母親と乳児の双方に害を及ぼす可能性がある。過度な食事制限を行うため、糖の不足による代謝性アシドーシスや低蛋白血症、ビタミンB1の不足が起こりやすい。

→BMIとは、体重(㎏) ÷ 身長の2乗(m) で計算される体格指数のことである。日本肥満学会の基準では、18.5以下:低体重、25以下:普通、30以下:肥満Ⅰ度、35以下:肥満Ⅱ度、40以下:肥満Ⅲ度、40以上:肥満Ⅳ度である。

(※引用:「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針」厚生労働省様HPより)

1.× 周産期心筋症が合併しやすいとはいえない。周産期心筋症とは、心疾患の既往のなかった女性が、妊娠・産褥期に心不全を発症し、拡張型心筋症に類似した病態を示す特異な心筋症である。WHOの心筋症の定義と分類では、二次性心筋症に分類されている。周産期心筋症のリスク因子として、多産、高齢、多胎、妊娠高血圧症などである。

2.× 「高」ではなく低カリウム血症が合併しやすい。なぜなら、神経性食欲不振症は極限まで体重が減少させるため、嘔吐下剤の使用を行うことが多いため。ちなみに、低カリウム血症とは、カリウム濃度が低下した状態のことで、原因として嘔吐、下痢、副腎の病気、利尿薬の使用があげられる。症状としては、筋力低下、筋肉のけいれんやひきつり、さらには麻痺が生じるほか、不整脈を起こすことがある。

3.× 甲状腺クリーゼが合併しやすいとはいえない。甲状腺クリーゼとは、甲状腺中毒症(甲状腺ホルモン高値)の治療が不十分であったり治療を受けていない場合に、肺炎などの感染症や大怪我・手術などのストレスをうけると、甲状腺ホルモンの過剰な状態に耐え切れなくなり、複数の臓器の機能が低下し、死の危険が切迫した状態になることを指す。症状として、高熱、頻脈、意識朦朧、心臓や肝臓の急速な機能低下、呼吸停止、全身性の黄疸がみられる。生命が危険な状態にあるため、入院し呼吸や血圧の管理、血中の甲状腺ホルモンを減らす必要がある。

4.〇 正しい。胎児神経管閉鎖障害が合併しやすい。なぜなら、神経性食欲不振症により、葉酸の摂取が不十分となるため。妊娠の計画・可能性がある女性は、普段の食事以外に1日400μgの葉酸を摂ることが望ましい。妊娠初期に葉酸の摂取が不足すると、胎児の先天異常である神経管閉鎖障害の発症リスクが高まる。ちなみに、葉酸とは、ビタミンB12とともに赤血球の生産を助けるビタミンである。

5.〇 正しい。胎児発育不全<FGR>が合併しやすい。なぜなら、本症例のBMI:15.6で痩せているため。胎児発育不全の危険因子として、妊娠前のやせがあげられる(※下表参照)。ちなみに、胎児発育不全とは、平均と比べて成⻑が遅くなっていることをいい、胎盤由来の妊娠合併症の代表的なものである。子宮内での胎児の発育が遅延あるいは停止したために在胎週数に相当した胎児の発育が見られない状態で、妊娠週数に対して胎児が明らかに小さい場合をいい、胎児発育曲線において「-1.5SD以下」の場合に診断される。

(※図引用:「産婦人科診療ガイドライン産科編2020 P158」)

摂食障害とは?

摂食障害には、①神経性無食症、②神経性大食症がある。共通して肥満恐怖、自己誘発性嘔吐、下剤・利尿剤の使用、抑うつの症状がみられる。特徴として、過活動、強迫的なこだわり、抑うつ、対人交流の希薄さ、表面的な対応がみられる。患者の性格として、細かい数値へのこだわり(①体重のグラム単位での増減、②この食べ物はあの食べ物より〇カロリー多いなど)がみられる。

①神経性無食欲症は、思春期~青年期の若い女性に発症しやすい。
【神経性無食欲症の主な特徴】①病的な痩せ願望、②ボディーイメージのゆがみ、③極端な食べ物制限と下剤などの乱用、④月経の停止、うぶげの増加、⑤乳房萎縮はみられない、⑥性格的には頑固で競争心が強い、⑦母親との心的葛藤をみることがある。

 

 

 

 

38 正常分娩にて児が出生した。臍帯切断後、陰裂近くの臍帯を止めたコッヘル鉗子が下降し、恥骨結合上の腹部を圧迫すると臍帯が下降し胎盤が娩出した。
 この場合の胎盤剝離徴候はどれか。2つ選べ。

1.Küstner<キュストナー>徴候
2.Schröder<シュレーダー>徴候
3.Ahlfeld<アールフェルド>徴候
4.Strassmann<ストラスマン>徴候
5.Mikulicz-Radecki<ミクリッツ・ラデッキィ>徴候

解答1・3

解説

本症例のポイント

・児が出生(正常分娩)
・臍帯切断後:陰裂近くの臍帯を止めたコッヘル鉗子が下降(アールフェルド徴候)。
・恥骨結合上の腹部を圧迫すると臍帯が下降し胎盤が娩出(キュストナー徴候)。
胎盤剥離徴候をしっかり押さえておこう。

【胎盤剥離徴候】
・キュストネル徴候(Kustner徴候):恥骨上を押すと子宮は押しつぶされて子宮底部は頭側に移動する。剥離していないと臍帯も一緒に引き戻されるが、剥離していると引き戻されず、むしろ臍帯が出る。
・シュレーダー徴候(Schroder徴候):児娩出後ほぼ臍高にあった子宮底が胎盤剥離するとやや上昇し右に傾く。
・アールフェルド徴候(Ahlfeld徴候):胎児娩出直後に臍帯の腟入口に位置する部に止血鉗子で目じるしをつけておくと、胎盤が剥離下降してくるとこの目じるしが10〜15cm外方へ下垂する現象である。
・キュストナー徴候(Kustner徴候):胎児娩出後に恥骨結合上から子宮下方を骨盤内に圧すると臍帯が圧出される状態である。
・シュトラスマン徴候(Strassmann徴候):一方の手で臍帯を持ち、他方の手で子宮底を叩いても手に響かない。癒着しているときは手に響く。

1.〇 正しい。Küstner<キュストナー>徴候は、本症例で見られる。キュストナー徴候とは、胎児娩出後に恥骨結合上から子宮下方を骨盤内に圧すると臍帯が圧出される状態である。

2.× Schröder<シュレーダー>徴候とは、児娩出後ほぼ臍高にあった子宮底が胎盤剥離するとやや上昇し右に傾く状態を指す。

3.〇 正しい。Ahlfeld<アールフェルド>徴候は、本症例で見られる。アールフェルド徴候とは、胎児娩出直後に臍帯の腟入口に位置する部に止血鉗子で目じるしをつけておくと、胎盤が剥離下降してくるとこの目じるしが10〜15cm外方へ下垂する現象である。

4.× Strassmann<ストラスマン>徴候とは、一方の手で臍帯を持ち、他方の手で子宮底を叩いても手に響かない。癒着しているときは手に響く状態を指す。

5.× Mikulicz-Radecki<ミクリッツ・ラデッキィ>徴候とは、剥離して胎盤が下降してくると、膣を通して直腸を刺激するため便意を催す状態を指す。つまり、胎盤娩出の感覚として便意を訴える。

 

 

 

 

 

39 生後3日の新生児にみられる状態で正常なのはどれか。2つ選べ。

1.側弯反射
2.15%の体重減少
3.静脈管の機能的閉鎖
4.動脈管の器質的閉鎖
5.Landau<ランドー>反射

解答1・3

解説

1.〇 正しい。側弯反射(Galant反射、背反射)は、生後3日の新生児にみられる状態で正常である。脊柱の外側に沿って上から下へこすると刺激側の背筋が収縮して側屈する。胎児期後期から生後2ヵ月までみられる。

2.× 15%の体重減少は、異常といえる。正期産により出生した正常な新生児の生理的体重減少率は、出生体重の3~10%の範囲であり、生後3~5日がそのピークである。減少率とは、出生時体重からの減少の割合で、「(出生時の体重-現在の体重)÷出生時の体重×100」で算出される。

3.〇 正しい。静脈管の機能的閉鎖は、生後3日の新生児にみられる状態で正常である。静脈管とは、胎盤からの静脈血を大静脈に送り込む静脈であり、胎児循環に重要である。通常12~15時間以内で起こる。

4.× 動脈管の「器質的」ではなく機能的に閉鎖する場合、正常といえる。動脈管とは、ボタロー管ともいわれ、胎児期において肺動脈と大動脈とを繋ぐ血管である。器質的に閉鎖するのは、生後2~3週間である。ちなみに、機能的閉鎖とは、出生直後の肺呼吸の開始とともに動脈管平滑筋が収縮する現象である。器質的閉鎖とは、機能的閉鎖が持続することで内膜や中膜が変性 し、線維化して永久的に閉鎖するものである。

5.× Landau<ランドー>反射は、異常といえる。Landau反射(ランドウ反応)とは、乳児の腹部を検者の手掌で支えて水平にすると、頭を上げ体幹をまっすぐにし、さらに下肢を伸展する反応である。3つの頭部の立ち直り反応すべての効果が合わさった反応で、第1相:頸部、体幹軽度屈曲、四肢軽度屈曲。第2相:頸部水平、体幹軽度屈曲、四肢軽度屈曲。第3相:頸部伸展挙上、体幹伸展、四肢伸展傾向となる。第1相:0~6週、第2相:7週~3、4 ヵ月、第3相:6 ヵ月から1~2歳で統合される。つまり、Landau反射は、生後6か月ころに出現し、2歳ころに消失する中脳レベルの反射である。

胎児循環とは?

胎児循環とは、胎児における血液の流れ方のことで、肺のかわりを胎盤が果たす胎盤循環が主体である。胎児の下腹部で大動脈から出た左右の臍動脈は、胎盤で母体の血液とガス交換および栄養分・老廃物交換を行った後、1本の臍静脈として胎児体内に戻る。その後肝臓を通じ、あるいは静脈管を通って下大静脈から右心房に入る。この血液と上大静脈から右心房に入った血液の大部分は、心房中隔にあいている卵円孔を通じて直接左心房に移り、左心室から大動脈に出る。一部の右心房から右心室に入った血液は、肺動脈に出るが、肺がまだ活動していないので、その主体は動脈管を通じて大動脈に流入する。

 

 

 

 

40 第1前方後頭位における左側臥位での分娩介助で適切なのはどれか。2つ選べ。

1.産婦の右下肢を補助者が抱えて開脚させる。
2.後頭結節が恥骨弓下を滑脱するまで児頭を会陰の方向に引き下げる。
3.母体右側の大陰唇の裂傷に注意して娩出させる。
4.第4回旋は児の右肩が母体の恥骨側に向かうように娩出させる。
5.児の体幹は母体の殿部に向かうように娩出させる。

解答1・2

解説

第1頭位とは?

第1頭位とは、胎児の背中が母体の左手側にあることをいう。つまり第1頭位の場合、入口部における小泉門は母体の左方にある。
第2頭位とは、胎児の背中が母体の右手側にあることをいう。

不正軸進入とは、胎児の頭が背骨に対して左右どちらかへ傾いた状態で骨盤の中に入り込んでしまい、恥骨や仙骨が邪魔になって分娩が停止してしまう状態である。

1.〇 正しい。産婦の右下肢を補助者が抱えて開脚させる。なぜなら、産婦の右下肢を開脚させることで、骨盤の開口部を広げ、児の娩出を助けることができるため。

2.〇 正しい。後頭結節が恥骨弓下を滑脱するまで、児頭を会陰の方向に引き下げる。なぜなら、後頭結節が恥骨弓下を滑脱するまでは、骨盤誘導線が母体の背側方向へ、その後、上向き(母体の腹側方向)となるため(※参考:「フリースタイル出産」看護roo!様HPより)。骨盤誘導線を意識した介助を行う。ちなみに、会陰とは、膣口と肛門の間の皮膚で、男性の場合は陰嚢と肛門の間を指す。

3.× 母体右側の大陰唇の裂傷に注意して娩出させる優先度は低い。なぜなら、側臥位の分娩の利点として、会陰裂傷の防止があげられるため。念のため、大陰唇の裂傷に注意するのであれば、重力がかかる「左側」の大陰唇であろう。側臥位の【利点】①会陰裂傷の防止、②産婦が休息しやすい、③後方後頭位の回転に有効、④子宮胎盤血流量の減少が少ない。【欠点】①娩出力の低下、②産婦の表情がわかりづらい、③分娩時に足を保持する者が必要、④胎児心音が聴取しづらい。

4.× 第4回旋は、児の右肩が母体の恥骨側に向かうように娩出させる優先度は低い。なぜなら、第4回旋は、自然な力で回旋が起こるため。つまり、余計な力(介助)を必要としない。また、第4回旋後は、前在肩甲の娩出に移るため、ここでも自然の娩出力を活かしながら、斜め下のほうに前在肩甲が出るように軽く押す(急激に肩甲が娩出されない)ようにコントロールする。

5.× 児の体幹は、母体の「殿部」ではなく恥骨側に向かうように娩出させる(第3回旋)。第4回旋以降は、前在肩甲→後在肩甲が娩出される際に、児の体幹が回旋していく。

”児頭の産道通過機転”

第1回旋(屈曲):児頭が骨盤入口部に進入する時、児頭は両耳結合線を軸とする横軸回旋をして強い前屈位をとる(後頭位)。この第1回旋により、先進部は小泉門となり、小斜径で産道に接するようになる。
第2回旋(内回旋):児頭は先進する小泉門が常に母体前方に向かうように、胎児長軸を軸とする縦軸回旋をしながら下降する(前方後頭位)。分娩所要時間のうち、この過程に最も時間を要する。
第3回旋(伸展):児頭後頭部が恥骨結合下を通過して、後部が恥骨下縁に接すると、そこを支点として頭部が反屈状に横軸回旋する。この運動によって、児頭は前頭、顔面、オトガイ部の順に会陰を滑って娩出される。第1回旋の逆の動きである。
第4回旋(外回旋):児頭娩出に引き続き、肩甲の下降が起こり、それに伴って児の顔面が母体大腿内側を向く縦軸回旋をする。第2回旋の逆の動きである。

第1・第3回旋:胎児の姿勢を変化させる回旋(胎勢回旋・横軸回旋)である。
第2・第4回旋:体幹の向きが移動する回旋(胎向回旋・縦軸回旋)である。

(※図引用:「看護roo!看護師イラスト集」)

 

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